KDP出版の販促: 著者がKindle本を販売促進するための基礎知識
AmazonのKindle・ダイレクト・パブリッシング(KDP)では、個人の著者が簡単に電子書籍を出版することができます。しかし、Amazonで出版したからといって、すぐに何もしないでバカ売れするわけではありません。
この記事では、「KDP出版の販促: 著者がKindle本を販売促進するための基礎知識」を解説します。また、電子書籍の窓で無料や割引キャンペーンの販促告知を行う方法も説明します。
KDP出版の販促のKindleマーケティングとは
Kindleマーケティングとは、Kindleストアで出版した電子書籍をAmazonのプラットフォームが提供する販促活動や、ブログ・SNS(TwitterやFacebook等)・メール配信などWeb上で可能なツールやメディアを最大活用して販売に結びつけるアプローチです。
出版社が主催する著名な賞を芸人が受賞してベストセラーとなったり、テレビ番組や映画で大ヒットするメジャー作品を連発する背景を持った作家が騒がれています。しかしその一方で、数年前に始まったばかりのKindleストアで個人出版する個人著者の場合では、本は「出したが売れない」が普通です。
AmazonとKindleストアは強力な通販プラットフォームです。しかし、出した本が勝手にバカ売れすることは例外です。個人で出版した著者は、自分自身が積極的に販促活動をしていく必要があるのです。しかし、一体何をしたらよいのか、途方に暮れてしまうのがこれまでの常識でした。
電子書籍を中心とした個人出版は、ここ数年で急速に立ち上がりましたが、いまだその販促の方法は試行錯誤が続いています。そのような中でも、海外の事例をいち早く取り入れ日本で試し効果を測定しながら、日本におけるKindleマーケティングも徐々に立ち上がりつつあります。
しかし、AmazonのKindle・ダイレクト・パブリッシング(KDP)で個人の著者が始まったばかりのマーケティングを駆使するのには大きな障害があります。また、販促活動の知識を持たない個人作家にとって、広告宣伝費などの予算的にも、書籍販売のチャネルやメディアに取り上げられることもむずかしいと言えます。
電子書籍の窓では、これまでにアメリカの成功事例やマーケティング手法を日本で意欲的にとりいれ、実績を積んでまいりました。これを最大限に活用し、個人の著者が自身の本を販売促進することを積極的に応援しながら、世界中の日本語の読者に広く紹介しています。
Kindleマーケティングの初心者の著者がどのようにほんの販促活動を始めていけばよいのか、ここでは、その基礎知識を解説いたします。
様々な著者向けの書籍、ネット上の情報、初期費用が必要なSNSを通じた有料の広告宣伝や販促キャンペーンなどが溢れています。しかし、一時的な販促効果では継続的に成長することはできません。まずは、しっかりとKindleマーケティングの基礎知識を理解して欲しいと思います。
この後からも、より詳しい情報を配信してまいります。
Kindle販促プログラム
KDPの基本的な販促に関する情報は、Amazonの「ヘルプトピック」が解説しています。Kindle本の一般的な販促プログラムや関連する情報は、以下のページで確認できます。
出版プロセス > プロモーションと販促 > はじめに
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A1LJROS8S7X0I5
この中でも、Kindle Selectに登録したKindle本の無料キャンペーンは、次のページで確認できます。
本の無料キャンペーン
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A34IQ0W14ZKXM9
ここでは、販売額の70%のロイヤルティ(報酬・印税)を得られるKindle Selectに90日間登録中は、最大5日間の無料期間を一日単位で設定できます。無料キャンペーンの設定は、このページの「スケジュール設定」に従って進めます。
ここで注意したいのが、無料キャンペーンの開始と終了時間です。無料キャンペーンは米国西海岸時間の午前0時に開始します。これは、日本時間では同日の午後5時です。(米国夏時間の期間中は一時間繰り上がります。)
したがって、日本時間で告知をすると読者が混乱する可能性がありますので、配信や告知内容に配慮が必要です。
なぜ、キャンペーンをするか
KDPのキャンペーンを行うに当たり、しっかりとその理由や目的を理解し、正しいアプローチを取ることが必要です。なぜ、キャンペーンをするのか、以下の様な理由が挙げられます。
- 苦労して書いた自分の本を沢山の人に読んでもらう
- 自分の作品とメッセージを伝え、考え方や思いを共有する
- 沢山の人と共有することで、その対価を得られる
これには、以下のような3つのメリットをあげることができます。
- 思いを共有するたくさんの読者層
- 経済的報酬
- 精神的経済的安定と安心
一時的な売上増を無理矢理に狙うことは避けるようにして下さい。例えば、意図的に高いレビューをお願いしたり、むやみに煽るような行為は後から反動が起こることがあります。
個人著者によっては、一時的に無料や割引キャンペーンをすることにより、正規価格で購入した読者からクレームが付くことを心配する場合があります。この点については、記事の「Kindle無料キャンペーン開催のお知らせ」でも説明したとおりです。
また、なぜキャンペーンをするのか、しっかりとした理由を持ちご自分の読者層と太いコミュニケーションのつながりがあれば、長い目で見て問題にならないと考えています。
電子書籍の窓ではどんなことをするか
電子書籍の窓では、サイトを通じて個人著者の方の販促活動を応援しています。これには、以下の3つのアプローチが含まれます。
- サイトに専用のページを制作(効果的なSEO対策済み)
- サイトのメール登録者に対して一斉配信(非常に高い反応率)
- SNSで拡散
※注意:
掲載の枠、時間的制約、書籍の品質等の理由によりご協力できない場合があります。あらかじめご了承下さい。
どんな効果があるか
販促活動による効果は、状況により大きく変わります。リーチする読者層の数、関心度合い、その時のトピックの話題性、SNSなどでのリーチ先からの拡散効果など、多様な要素によって変化します。また、ご自身が持つブランディング力やリーチの度合いも大きく関係します。
期待できる効果は以下のとおりです。
- 無料の販売促進
- 高い関心をよせる読者層へリーチできる
- 複数のメディアで同時に拡散できる(読者むけサイト、メール配信、SNS等)
- Amazonが推奨する販促活動
- 無料や割引キャンペーンでより多くの関心と読者を引き付ける
- 高いランキング効果が得られる
- 自分だけではできない活動からレバレッジ効果が得られる
電子書籍の窓では、常に試行錯誤をしながら効果を上げる方法を取り入れています。また、累積的なリーチの範囲が広がっていくに連れて、ますます効果的なKindleマーケティングが可能になっています。
著者自身で何をするか
無料や割引キャンペーンを開始するに当たり、KDP管理ページから手続きから著者自身が次のような手続きを行って頂く必要があります。
- 無料:スケジュール設定(開始と終了)
AmazonのKDP「本の無料キャンペーン」ページ下にある「スケジュール設定」欄を参照して下さい。 - 割引:価格の変更設定(開始と終了管理)
KDP管理ページの「本棚」に表示されたリストから該当する「本」の欄の右側にある「キャンペーンと広告」ボタンをクリックし、ページ上の「手順2」タブから各国のKindleストアの価格を変更します。「KDP 利用規約」にチェックして「保存して出版」をクリックします。Amazon担当者のレビュー待ちとなりますが、価格の変更について日本国内向けであれば、早ければ数時間程度で変更が反映されます。他の国のKindleストアで反映されるには、多少時間がかかる場合があります。
- 自分自身での販促活動について
著者自身が、自分の媒体(ブログ、SNS、メール配信)を通じて告知と拡散をすることも非常に重要です。特に、キャンペーン開始の数日前から開始の予告をしたり、開始をお知らせしたり、キャンペーンの終了をお知らせするなど、直接語りかけることが重要です。
特に、上で説明した「なぜ」をしっかりと伝えることで、不必要なトラブルやレビューの影響を避けることができると思います。
サイトのキャンペーン情報配信に応募するには、どんな手続をするのか
私どもの「電子書籍の窓」では、Kindle本の無料や割引キャンペーンをはじめとするお役立ち情報を全世界から訪問される読者の方々向けに「最新Kindle本情報のアップデート」として配信しています。
この際に、著者の方々が開催する無料や割引キャンペーンをこの情報に含めて配信することで、個人のKindleストアを始めとして個人出版をして成功するお手伝いをしています。これには、以下のメディアコンテンツが含まれます。
- 電子書籍の窓サイトに専用のプロモーションページを掲載
「あらすじ」とキャンペーン情報等を含む書籍専用ページからAmazonの商品ページにリンクしています。また、強力にSEO対策されているため、ご自分のブログ、配信リスト、SNSでの紹介にとても向いています。無料や割引キャンペーンと同時に最新情報として掲載されるため、注目度も高いページが使えます。 - 無料や割引キャンペーン、その他最新お役立ち情報に登録した関心のサイト高い読者
サイトは、無料・割引情報に関心が高く、Kindle本のお役立ち情報を求める読者が集まる場です。ここに掲載されることで、購入意欲も関心も高い読者に目立つ配信ができます。 - 非常に関心の高い読者層のリストにメール配信できる
サイトの情報を継続的に配信されることに同意した意欲的な読者のリストにタイムリーにメール配信できます。メールはサイトのKindle本のキャンペーン専用ページにリンクされ、Amazonのページヘと簡単にアクセスできます。 - SNSを通じて関心の高い読者層に拡散
サイトを取り巻く関心の高い読者層に対して、SNSや口コミ効果を利用して配信していきます。
【無料・割引キャンペーンの登録方法】
具体的な手続きの方法に関しては、以下の登録ページをご覧ください。
- 無料キャンペーン登録ページ
http://books.denshishoseki-mado.jp/mkt/ - 割引キャンペーン登録ページ
http://books.denshishoseki-mado.jp/skt/
それぞれのページの登録すると、その直後に「あらすじ」登録ページが開きます。ページの説明に従って「あらすじ」を登録して下さい。
「あらすじ」をご登録いただくと、当方の基準にそってご紹介するかどうかを判断させていただきます。ご紹介が決まれば、電子書籍の窓に書籍専用の紹介ページを作成致し、専用の読者むけメール配信リストに配信致します。
ネット上の拡散や検索エンジン対策の効果の高いページを作成するには、単に、Kindle本の商品ページの情報をコピーするのは、多くの場合は逆効果になりかねません。これでは、Amazonのページの複製ができただけです。
新しく拡散する効果がとても低くなります。できるだけAmazonの商品ページとは違う、読者が読みたいと思うようなインパクのある本来のあらすじを推奨します。
サイトの運営上、一度に掲載できる枠は限られています。スケジュール調整等の関係で、キャンペーン開始から1週間程度の余裕を置いての登録をお願いします。キャンペーン開始直前や開始後の登録は基本的にはお受けできません。
是非、電子書籍の窓を通じたネットワークを最大限に活用して、ご自身の大切な本の販売強化に結びつけてください。
電子書籍の窓からこの後配信される情報を見逃さないために
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【ご注意いただきたいこと】
- 「あらすじ」登録いただいた後、掲載の確認は送信されません。サイトでの掲載とメール配信を持って変えさせていただきます。
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