Kindle KDP 初心者セミナーに、つい先日行ってきました。
これは、KDPの著者登録しているひと宛てに配信されたものですが、まずはアンケートに答えて、それから応募ということでした。応募多数だったようで、抽選の結果当選しました。(当日の質疑ででの回答では、「かなり」の応募があったようです。)
当日は暴風雨・・・
当日は東京は台風の影響で大雨で大変な中での参加でした。台風の影響で、暴風雨の中を歩くという久しぶりの体験でした。
なんと、事前にダウンロードしておいた推奨ルートを通らなかったため、大雨の中、遠回りをしてしまいました。Googleマップで行ったら、遠回りだったのです。事前に配信された地図通りに行けば、最短距離で行けたものを・・・。
目黒駅から大円寺の前の坂を下り、本館からアルコタワーのアネックスへ。もう大変。大雨で、坂道を波打つように水が流れているのです。それでもなんとか到着、場所は東京山手線の目黒駅から近くの雅叙園の敷地内にあるアマゾン ジャパン目黒オフィス (アルコタワー・アネックス)。きれいなビルです。
当日は、かなり早めに着いたのですが、すでに4割くらい。始まるころには、大きな会場が8割方埋まっていました。大体、200名程度の参加。30代から60代くらいまで。女性が4割くらい。横に50メーターくらいの広いセミナー会場で、3台のプロジェクターが用意されています。
午後7時から、Kindle ダイレクト・パブリッシング担当部長の小菅さんの挨拶から始まりました。最初に質問で、どこからきたかを聞いたが、遠い人は、大阪や金沢から来ているとのこと。関心の高さと人気の度合いが分かります。
セミナー開始すると
プレゼンターは、漫画家の記伊孝さん。アニウッド大通りをKindleストアと星海社から出版されている方です。1998年には、宮崎駿さんが演出家養成を目的に開催した、東小金井村塾で演出を学んでいます。
現在の作品は、アニウッド大通り。アニメ監督のお父さんと、漫画を描くことに情熱を注ぐ息子の二人を中心にしたストーリー。読書レビューの評価も非常に高く、人気の作家さんです。シリーズ化していてこれなら、とてもKindleストアに貢献していそうという感じですね。
セミナーのタイトルは、「効果的な表紙の作り方、表紙作成ツールおよびサービスの紹介、本のマーケティング方法」なのですが、お話の筋は紀伊さんの経験と感覚に沿ったものが中心です。
まず最初は、紀伊さんの簡単なプロフィールなど。記伊さんは、講談社の雑誌でも連載をしていたほどの漫画家さんとしてキャリアを始めているのですが、その後、かなり苦労をされています。
あるときのこと、出版社から呼び出されて企画を持ち込むまでは良かったのですが、見ているその場で、内容もろくに見ずに放り投げられたとのことです。こういうの、普通にあるみたいですね。
その後長く苦労をしながら、「自分が面白いと思うことをやりたい、自分のメディアを作りたい」と考えるようになったようです。そこで、ニコ動にある静止画の投稿をして、読者がどう思うかを試したとのことです。
まったくの無料投稿でしたが、とにかく、読者に読んでもらえることを目指していたようです。自分が面白いと思うことを、読者も同じように感じてもらえるか、それを世に問う行動に出たわけです。
なんと、最初のアクセスはたったの50だとのこと。しかし、そこから火が点いていきました。今では、現在のKindleトップクラスの漫画作家さんへと成長されたようです。
まずは、表紙の画像を何枚か見せながら、感想やどのようにしてデザイナーさんや製作者の方にアプローチするかなど。ご本人が漫画家でデザインもやってらっしゃる関係で、その分野の特殊なお話も多く出てきました。
人気作家が語るKindle本のマーケティング
デザイナーさんには、突然、お願いしてもダメで、やはり人間関係と信頼関係から入るようにとのアドバイスでした。そういった意味では、Twitterでのコミュニティーに参加して繋がっていくのがよいとのこと。これまでにも言われてきたことです。
これは、著者のマーケティングに関しても力説していました。最後の質疑応答の部分でも、マーケティングをどうしているかという点についてありました。Twitterなどのソーシャルを使った、著者同士ががつながることと、読者と繋がっていくことは特に力説していました。
それから、表紙のクオリティに関しては重要である点だとのこと。やはり、読者が電子書籍から受ける第一印象は表紙による部分は大きく、この質に問題があると、かなり評価は下がるということです。これは、私自身も感じているところですね。
記伊さんが力説していた一番の点は、「作者が面白ければ、作品も面白い」という点です。「自分が面白いことをやるのが一番だ」とも言っていました。
紀伊さんの成功事例では、「無料で読んでもらった先に道が広がる」というパターンですが、ソーシャルが大きく影響力を持つようになった今、これは多くの著者が参考にできることだと思います。
質疑応答へ
本人のプレゼンの後からは、質疑応答に移りました。やはり、参加者はマーケティングの点が興味があるようで、販売の方法についていくつかありました。記伊さんのケースでは、Twitterで関心の高いグループの和の中に入って行くこと、そうする内に有名人につぶやかれたりとか、大きなチャンスがあるということです。
やはり、無料から始めてとにかく読んでもらうこと。読者の反応を見ること。Twitterなどでつながること、そして輪に入って行くことなどを力説していました。そして何よりも、継続することです。
セミナーの最後には、小菅さんへの説明や質疑応答がありました。細かい技術的な点も多かったのですが、マーケティングのツールなどもいくつか紹介されていました。最近は、ブログをまとめたものや、エバーノートなどのニッチなKindle本が売れているとのことです。
KDPで成功した作家さんがどのように考えているのか、どういった経緯で成功したのかを聞けたのはとても参考になりました。
以下が記伊孝のプロファイルや特集記事のページです。また、アニウッド通り第一巻のサンプルを試してみると、なるほどと思えます。「オタク版 三丁目の夕日」がメッセージです。
とても参考になりますので、是非、確認を。
記伊孝さんのプロファイルと代表作品
アニメーション映画監督一家物語。 アニウッド大通り第一話。(ニコニコ静画)
自分で出版できる自由こそが原動力(Amazonの特集ページ)
わたしがいかにして『アニウッド大通り』にハマり、そしてサブカルチャーへの純情な愛情に心を撃ちぬかれたのか(キンドウの投稿記事)
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